喫茶みなと「喫茶みなと」は都橋商店街の向かいに位置する喫茶店兼バー。磨かれた硝子戸を覗くと柔らかい照明の下に幅の広いカウンターが見える。 左手はテーブル席。 私はカウンターの中央に座りボトル棚を眺める。 花冷えの夜に相応しい酒をと日本酒に目を遣り、桃川を頂くことにした。 何度かこの店に来ているが日本酒を飲むのは今夜が初めてだ。 昼間は喫茶店、夜はバーという変則的なスタイルで、平日は3時から、土日は朝の9時から店を開けているという。 カウンターの上には味のある木目の一抱えもある火鉢。 小さな黒板にはポップコーンやスルメなど火鉢を活用するメニューもしっかり載っている 。壁に貼られた緋牡丹博徒のポスターが目を引く。 ふと見れば昔使われていたプラスチックボードのメニューも片隅に置かれていた。 昭和な音楽が流れ懐かしさと酔いで気持ちが開いてくる。 黒電話が現役なのもいい感じだ。 緩やかに時が過ぎていくのを楽しむことが出来る店である。 (2007.4.5) |